メタルジグの作製に必要な道具

自作メタルジグ

~60gくらいまでのメタルジグはダイソーでも良さそうなモノが購入できますが、
それ以上の重さ、特に180g以上になるとメーカー品の場合1000円以上します。


100g以下のジグは買ったほうが最終的に安いと思いますが、オフショア用の150g以上のジグであれば、自作したほうが安く上がるケースが多いです。


「上手くできるかな?」と不安な方もいらっしゃると思いますが、意外となんとかなると思います。


そんなメタルジグの自作手法をできる限り簡単に、初心者にも優しい手法でまとめていきます。先ずは必要な道具からです。

型取りに必要な道具

一覧としては下記になります。

  • マスターモデル
  • 型材
  • 油粘土
  • ワセリンor石鹸
  • 型ブロックもしくは枠材

それぞれ解説していきます。

マスターモデル

型を取るモデルになります。販売が目的でなければお使いのメタルジグでも構いません。
3DCADでモデリング&3Dプリンターで出力するのが主流のようですが、バルサを削っても、エポキシパテで成型してもOKです。

私はFDM形式の3Dプリンターで大まかな形を出力しています。

仕上がったマスター

型材

型を取るための材料です。自作の主流は2液の耐熱シリコーンです。
シリコンでは無くシリコーンと呼称している人は有機材料屋さんの可能性があります。

私も耐熱シリコーンをメインで使用していますが、1kg4000円弱、0.1g単位のスケールも別途必要となると初心者にはハードルが高いかもしれません。

シリコーンは4000円弱・・・少し高いです

そこで1回目は石膏をオススメします。鋳型用の石膏もありますが1kg1000円、汎用の工作用であれば2kgで600円です。

耐久性が低いのが課題ですが、5回(shot)くらいであれば鋳造できます(丁寧に扱わないと型が破損します)

油粘土

割型(半分に分けれる型)を作るために必要な材料です。
石膏型、シリコーン型どちらにも必要です。

100均のもので問題ありません。量も300gあれば十分です。
石膏を使う場合は白以外のものが見やすくて良いかもしれませんが100均にはなさそうです。

ワセリンor石鹸

割型を作る際の離型剤です。シリコーンにはワセリンを、石膏には石鹸を使います。
ワセリンは白色ワセリンを使っています。

石鹸もなんでもいいと思いますが、固形石鹸が良いと思います。

型ブロック、もしくは枠材

定番はレゴブロックですが、専用のものも売っています。
このあたりにお金をかけすぎると数を作らないと採算がとれなくなるので、石膏型の場合は牛乳パックとかでもOKです。

幼児用のレゴをつかっています

シリコーンの場合は材料が高いので、マスターに合わせてサイズを変更できる型取りブロックが良いと思います。

鋳造に必要な道具

一覧としては下記になります。

  • 鉛インゴット
  • アイ用のワイヤー
  • 離型剤
  • カセットコンロorバーナー
  • アルミor鉄製のナベ
  • ステンレス製のアク取り
  • クランプ
  • あて板
  • 防塵服、防塵マスク

それぞれについて解説していきます。

鉛インゴット

2kgで2200円くらいで硬質鉛のインゴットが手に入ります。
フリマサイト等で売っている活字合金でも良いですが、スラグ(溶かした時に表面に浮いてくるゴミ)が大量にでるので初心者には向かないかもしれません。

うまくやらないと鋳造の品質も低いです。

アイ用のステンレスワイヤー

メタルジグのアイとなるワイヤーです。
100gを超えるようだったら1.0~1.2mmくらいが良いと思います。


作るジグに合わせて曲げる必要があるので、あまり太いと大変です。
ストレートのものを選んで下さい。

たくさん曲げると大変・・・

成型してあるものも売っていますが、数を作らないと元がとれませんので、初心者にはワイヤーを曲げることをオススメします。

離型剤

シリコーン型用であれば定番のベビーパウダー
石膏型であれば特に必要はありません。

カセットコンロorバーナー

一般的なモノでOKです。
カセットコントとバーナー両方あると溶けるのが早いです。

アルミor鉄製のナベ

鉛を溶かす用のナベです。
フッソコーティングの無いモノを選んで下さい。
私は100均のアルミナベです。

ステンレス製のアク取り

鉛のスラグ(酸化膜)をとるために使います。

クランプ

金型を抑えるのに使います。
型の肉厚に合わせて適当に選定してください。

私は100均のものをつかっています。

あて板

クランプとセットで型を挟むためにつかいます。
これも正直なんでも良いです。

防塵マスク、防塵服

鉛の蒸気は有毒です。必ず着用しましょう。
私は3M製のNo.8805-DS2を使っています。

防塵服もあると安心です。

下地処理・塗装に必要な道具

鋳造が終わったら塗装です。塗装には下地処理が必要です。

  • ニッパー
  • ヤスリ
  • 不織布ヤスリ
  • (パテ)
  • (プラサフ)
  • プライマー
  • 熱転写ホログラムorホログラムシール
  • 塗料
  • エアブラシ
  • スプレー

それぞれについて解説していきます。

ニッパー

バリのカットに使います。デカ目が吉

ヤスリ

バリを削るのに使います。

不織布ヤスリ

プライマーの下地に使います。いろいろ使ってきましたがダイソーのモノが安いです。

パーツクリーナー

不織布ヤスリで削った後、キレイにするために使います。

パテ

仕上がりをキレイにするときに使います。キズ、ヒケ等を埋めるためです。こだわらなければ不要です。

プラサフ

これも仕上がりをキレイにするときに使います。無くても大丈夫です。

プライマー

熱転写ホログラムを施工するときにはあったほうが良いです。
プライマーの種類で貼りやすさが変わります。
いろいろ使いましたが、ターナーの水性プライマーがいい感じです。

熱転写ホログラムorホログラムシール

熱転写ホログラムが上手く使用できれば品質は◎ですが、初心者にはハードルが高いと思います。
最初はホログラムシールで良いと思います。

塗料

プラモ用のアクリル塗料がオススメです。
Mr.カラーやガイヤノーツの気に入ったものを用意しましょう。
もちろん薄め液も忘れずに。

エアブラシ

塗料を使うにはエアブラシがあったほうが良いと思います。
ただ、こちらも初心者にはハードルが高そうです。
コストもかかるので、先ずはスプレーが良いかと思います。

スプレー

スプレーが機能とコストのバランスが最も良い気がします。
クリアーグリーン、クリアーレッド、クリアーイエローがあれば
ミドキンとアカキンが塗装できます。

仕上げに必要な道具

クリアコーティング材料

塗装後、頭を悩ますのがクリアーコーティングかと思います。

私は2液のウレタンを使用していますが、初心者に1kgは使い切れないかと思います。
そんな方には100均のUVレジンを筆塗りすることをオススメします。

必要な道具まとめ、合計コスト計算

ざっとまとめると以下の表の用になりました。

金額
マスターモデル0
型材700
油粘土100
ワセリンor石鹸100
型ブロックor枠材100
鉛インゴット2000
アイ用ワイヤー200
離型剤300
カセットコンロorバーナー2000
アルミor鉄製ナベ100
ステンレス製アク取り100
クランプ100
あて板100
ニッパー100
ヤスリ100
不織布ヤスリ100
熱転写ホログラムorホログラムシール100
スプレー2色1100
クリアコーティング用材料500
合計7900

最後のクリアーコーティングはUVレジンを筆塗りすることを想定しています。

また金額にはUVライト分も入れています。
完全な皮算用ですが、200gクラスのジグを5個以上作れば元が取れる感じですね。

次はこの道具を使ってメタルジグを作っていきます。以下に3回に分けて紹介させて頂いておりますので、興味がありましたら読んでみて頂ければと思います。

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