初心者にとって何本も釣竿を購入するのは大変。となれば竿の代用ができるのか気になるところ。
先日のイカメタル釣行では同僚の3人が代用竿を使用していました。その結果から代用が可能か考察します。
代用は可能
まず結論からですが、そこそこ軽量で先調子なら代用は可能と言えそうです。単純に代用が可能か?で言えば、ほとんど全てのロッドで代用が可能だと思います。どんな竿でも釣果ゼロは無いでしょう。
そのため、ここでいう代用可能と言うのは「釣りになるか否か」で判断しています。その基準はトップの1/3とすることにします(甘すぎるかもしれませんが)。
当日のトップが53杯だったので、クライテリアは18杯となります。
実際に使った竿
当日専用ロッドを使用しなかったメンバーは以下のロッドを使用
- ライトゲームX_8:2(DAIWA) 船釣り用先調子ロッド(いちおう中級者)
- エメラルダス MX BOAT 79L/MH ティップラン用ロッド(初心者A)
- OGK万能船ST 船用汎用グラスロッド(初心者B)
ライトゲームXを使ったメンバーは釣り初心者〜中級者レベル。船釣りは底が取れて、誘いやアワセが問題なくできるレベルです。当日はカウンター付きベイトリールを使用。
ティップランロッドを使ったメンバーは完全な初心者。釣行回数が一桁で、自分でリーダーが結べないレベルです。ただ、センス有り。スピニングリールを使用。
汎用船竿を使ったメンバーは初心者。釣行回数は二桁を超えていますが、イカメタル含め誘いやアワセが必要なルアー釣りは未経験です。スピニングリールを使用。
使用したスッテは似たり寄ったりでしたので、ここでは議論しないことにします。
結果
早速結果からです。
釣れた数 | 判定 | |
中級者 | 27 | ○ |
初心者A | 25 | ○ |
初心者B | 15 | × |
初心者B以外は目標を達成することができました。初心者Bは終盤船酔いで苦しんでいましたが、どのみち終盤は渋かったので対局に大きな差は出ないでしょう。
データが少ないので論じれることが少ないですが、傾向はありそうです。
代用できた竿の共通点
初心者Aがかなりセンス良く釣っていたので、ノイズと考えた方がいいかも知れませんが、各メンバーの竿のスペックを記載するとこんな感じになります。
判定 | 重量 | 調子 | |
中級者 | ○ | 100g前後 | 先調子 |
初心者A | ○ | 95g | 先調子 |
初心者B | × | 163g | 胴調子 |
初心者Bの竿が圧倒的に重たいと言うことが言えそうです。また、胴調子かつグラスソリッドのハリが少ない竿、しかも重いと言うのがよくなかったと考えます。
単純にテクニックの差もあると思いますが、アタリが竿に出ないことにはなんともならない釣りなので、重くてハリが少ない竿というのは圧倒的に不向きだったと考えられます。重量感が増すアタリや、減るアタリと言うのがほとんど取れていなかったことが予想されます。
代用ができる竿は軽くて先調子
以上の結果から、代用できる竿の条件としては「そこそこ軽量」「先調子〜胴調子」と言うことが求められそうです。
イカメタルはアタリを出して掛ける釣りなので、先述の通り、アタリが穂先や手に出ないことには話になりません。目感度、手感度両方が非常に重要です。
様々な要素が関係してるので一概には言えないのですが、目感度は穂先の繊細さ、手感度は竿の材質と重量に依存します(依存することが多い)。
それらを満たす代用可能ロッドとしては以下があるのでは無いでしょうか。
- カワハギ
- テンヤタチウオ
- キス
- LTアジ
- タイラバ
- ティップランエギングロッド
- 一つテンヤ
- アジング、メバリング(錘負荷注意)
スーパーライトジギングロッド以外のライトジギングロッドでは穂先の繊細さが足りない気がします。と言うより穂先の塗装が白くなっていないものが多いのでイカメタルのような夜釣りでは見えにくいでしょう。
カワハギロッドはバットが強すぎる感じがしますが、使えないことはなさそう。
タチウオ、キス竿は操作感はさほど変わらないはず。アジ釣りだと胴調子すぎるかも知れませんが、なんとかなるでしょう。
ごちゃごちゃ記載していますが、穂先の繊細さがとにかく重要と言うことです。
オススメの代用ロッド(ティップラン)
色々なロッドが代用できることはわかったと思いますが、個人的には専用ロッドがオススメです。ただ、なんでも揃えるのは初心者には大変かと思います。
だったら、他の釣りにも使える竿を選べば、コスパは高いと言えます。私のオススメはティップランエギングロッドです。
実際、先述の後輩Aにティップランロッド(〜40g)を譲って使わせていますが、これまでいろんな釣りで釣果を上げています。キャストウェイト40gですが、バーチカルな釣りなら100gくらいまで背負わせて大丈夫です。これまで以下の釣りで活躍しています。
- ボートカゴ天秤
- タイラバ
- ボートマゴチ
- サーフからのちょい投げ
- バチコンアジング
ガチガチの船竿と違い、ある程度のキャストも考えられているためガイドの数も程よく多すぎないですし、100gを切る重量でそこそこ軽量。後輩使用の製品は旧モデルですので、現行では下記がオススメです。
65MLS-Sがちょうど良さそうです。
初心者が買う釣竿の最初の1本はティップランロッドがベストだと個人的に思っています。バスからシーバスマゴチ根魚なんでもござれかと。
ただ、やっぱり専用ロッドとカウンターリールが楽には楽なので、初心者にイカメタルロッドを勧めるということであれば、私は以下の2点を薦めます。これにバルケッタBBを組み合わせれば圧倒的に釣り負けることはないと思います。
ソルパラSPXJ-B662HNS/ST
メジャークラフトの入門グレードソルパラのイカメタルモデルです。
昨今のイカメタルシーンでは30号まで使うシーンが多いので、Hタイプがオススメかと思います。
私はこれの旧モデルを使用していました(弟に折られましたが)。
TSURINO LAWAIA METAL TIP GAME SABER TENYA
これは個人的に気になってるイシグロプライベートブランドTSURINOのチタンティップロッドです。
TENYAとありますが、基本的にはチタンティップを備えたバーサタイルロッドと考えれば良さそうです。泥棒スティックスパイダーのチタンティップ版と考えれば・・・使われてるガイド等は全然違うんでしょうが。
1万円そこそこでチタンティップが手に入るのは驚きです。また、コルクグリップもハイエンドジギングロッドっぽくていい感じ。
イカメタルであればB662のMLが良さそうです。
どなたかの参考になれば幸いです。
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