スロージギングロッドをタチウオテンヤに代用できるのか?

HOW TO

先日、哲遊丸にて初めてタチウオテンヤに挑戦しました。ここのテンヤの標準は80号と重い・・・


専用ロッドを買うのもどうかと思ったので、手持ちのロッドで80号(300g)のテンヤが背負えるグラップラーBB Type SLOWの2番(MAX200gですが)を代用してチャレンジしてみました。

グラップラーBB TYPE SLOW 2番でタチウオテンヤに挑戦


テンヤ初心者の所感にはなりますが、同船の方の釣果とも絡めて記載します。

結論

いきなり結論です。

「使えないことは無いが、目感度がもう少しほしい」

という印象を持ちました。なぜそうなったのかを考えてみます。

求められる特性

先ずタチウオテンヤに求められる特性を考えてみることにします。

テンヤの操作性

ロッドにはテンヤをしゃくったりシェイクしたりと、「誘い」がしやすいことが求められます。

重た〜いテンヤを扱えるパワーが必要


そうなるとある程度バットパワーがある先調子竿で、シャキッとした竿である必要があると思います。極端な話グラスソリッドの胴調子竿(ムーチングアクション)ではテンヤを操作しにくいでしょう。

バスロッドとかをイメージされるといいと思います。

目感度、手感度

一方で、タチウオテンヤは誘った後にアタリを出し、合わせて掛ける釣りかと思います。アタリは穂先(ティップ)やグリップに振動で出ますので、繊細なティップや竿全体の感度が必要でしょう。

繊細なティップといえばイカメタルやカワハギ竿が該当すると思います。

スロージギングロッドはどうなのか

上記をふまえ、スロージギングロッドはどうなのかを考えてみます。

スロージギングロッドの特徴としては高弾性な材料を使って(あるいは、硬くして)、ジグを竿で持ち上げやすく(跳ねやすく)させている点があると思います。

操作性について

操作性については、硬さのある竿ですので、バットパワーは十分。テンヤをしゃくりにくいということはありませんでした。

この日はシェイク&ステイが有効な感じがしました。

シェイクに関してはその硬さのせいでテンヤが跳ねすぎる感じがしてやりにくかったです。ただ、慣れによるところが大きく、硬い分シェイクの幅を小さくする等で対策すればよいと思いました。

感度について

硬めの竿であるが故に手感度は十分ですが、目感度は不足する印象でした。スロージギングロッドのほとんどは穂先の色分けもされていないし見えにくいのもあると思います。


タチウオがエサをくわえている、触っているであろう、モゾモゾしたアタリは手にはよくでましたが、穂先にももう少し出てほしいと思いました。

もう少し目感度が欲しかったです。


手感度と目感度はわりと背反の位置にいるので、目感度を出しつつ、手感度にも優れるチタンティップがハイエンドモデルに使用されるのだと思います。

折れたジギングロッドがあれば改造してもいいかもしれません。


総じて

以上から、スロージギングロッドではテンヤは操作できるけどアタリを目で感じにくいということが言えそうです。

それをデカイと捉えるか気にしないのかは人それぞれですが、私のように「先ずは代用で」という方にはスロージギングロッドは選択肢の一つかなと思います。

実際先述の釣行ではトップに倍以上の差を着けられている感じはしなかったので全く釣りにならないということは無いです。0.7掛けくらいでしょうか。

フツーに釣れましたが、もう少し穂先の感度が欲しいと思いました。

ただ、専用品に劣るのは事実ですので、他にも竿をお持ちなら

・先調子
・カーボン、チタン、グラスソリッド穂先(穂先以外はカーボン)

以上を満たし、遊漁船の標準号数を背負える竿の方が良いと思います。
スロージギングロッドは代用竿としても劣る方と思ってもらったほうが良いです。

イカメタルの掛け調子や、カワハギ竿とかかなり合っていると思います。(というより、カワハギ竿からガイド減らしたのがタチテン竿なんじゃないかと)。

けっこう安い100号まで背負える専用竿も出ているので、買ってしまっても良いかもしれませんね。私も専用ではないですが、Tsulinoのチタンティップの竿を導入してみましたが、使いやすさがスロージギングロッドとは桁違いでした。GULF MASTERというやつです。

この竿汎用性高くてオススメです。(ある意味で全部中途はんぱなんでしょうけど)

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