スペーザ35Lの保冷力を安いクーラーと比較する

自作釣具・DIY

どうもスパタクです。先日amazonのブラックフライデーセールでクーラーボックスを新調しました。1.9万円だったのでかなりお買い得でした。

購入したのはスペーザ35Lのベイシス。このグレードは底面に真空パネルが1枚入っているものになります。中大物釣りにはコールマンのポリライト48Lという父からもらったものを使っていたので、その代替を予定しています。

やっぱり気になるのは保冷力。小物釣りにはサンカの安いクーラーボックスを使っていたので、コイツと比較してみることにします。

サイズ感的にはそこそこ使い勝手のいいですが、保冷力は最弱クラス。発泡スチロールの厚さは1mm程度しかありません。一応スチロールにアルミテープを貼る等の改造はしていますが、効果はほとんどないものと思われます。

検証手法

保冷力を比較するには各社で評価手法があります。シマノはI-CE。ダイワはKEEP。I-CEは31℃の環境下で、容量の20%の氷を保持できる時間。KEEPは40℃の環境下で容量の25%の氷を保持できる時間を示しています。(JIS評価手法からの換算)

ダイワのKEEP。JISからの換算ということですが・・・


ただ、この実験を家でやろうと思うと30℃や40℃をキープする室内環境が必要となり大変です。また、大量の板氷も用意する必要があります。35Lだと20%で7kgの氷になります(デカい)。



そこで、私は容量の2.5%のペットボトル氷を用意し、12h後の残存率を比較することにしました。2.5%であれば35Lのクーラーボックスで875gとなり、それなら家の冷凍庫が使えます。

溶けた氷の量を測定

また評価環境については、家の気温が安定しているところで行うこととし、12hの温度変化が±1.5℃の以内であることを条件に測定することにしました。気温違いで何点かデータが取れれば、気温が変わっても換算できるかもしれません。

実験開始

まず、ペットボトル氷を作成します。20L用に500g、スペーザ35L用に875gの氷を作成しました。氷自体の温度は測定していません(ばらつき要因になる可能性が非常に高いですが)そして、その氷をクーラーボックスの角に横置きで設置しました。

評価開始!

また、評価時の気温は下記の温度計で測定し、12hの平均気温が算出できるようにしました。

この温度計、ログをスマホに記録できて楽しいです。

n=1だとちょっと心配だったので、とりあえずn=2で実験してみます。

実験結果

2日試験を行いましたが、その時の気温を下記に記載します。比較的安定していますがやはり若干の変化があります。熱量的な値に換算した方がいいかもしれませんが知見がないのでとりあえず平均気温でまとめます。

DAY1DAY2
120.119.5
220.119.2
320.018.8
420.018.6
519.918.4
620.518.2
721.018.1
821.218.0
921.217.9
1021.217.9
1121.218.3
1221.018.1
平均20.6℃18.4℃
最大21.2℃19.5℃
最小19.9℃17.9℃

最大、最小気温も範囲内ですし、とりあえず実験は成立しているということにします。続いて氷の残存量を測定した結果を記載します。

青と赤と明確に差があります

青がスペーザ35Lベイシス。赤がパラオ20Lです。グラフだけ見るとスペーザは氷の量が多いからか気温に対する応答性が高そうです。またあまり変なデータではなさそう。


スペーザの残存率を単純に比較すると、DAY1ではパラオの2.3倍、DAY2では2.2倍となります。気温やらなんやらの影響はあるにせよ、格安クーラーボックスよりは保冷力はありそうです。値段も全然違うのでそうなってくれないと困るのですが(笑)。

スタートの量は違いますが、容積も違うので・・・

で、パラオのI-CE値を単純に計算すると、パラオの残存率はスペーザの43.9%、45.2%だったので間をとって44.6%。スペーザのI-CE値が50hなので、50✖️0.446=22.3となり、パラオのI-CE値は22h程度となりそうです。


同じようなクーラーボックスにシマノのフリーガライト20Lがあり、そのI-CE値が24hとのことなので、まぁ当たらずも遠からずといったところでしょうか。パラオは4000円台なのでフリーガの半額ですね。

なぜこんなことをしたかと言いますと、クーラーボックスの改造を考えていたためです。真空断熱パネル等でパラオをパラオVS(5面真空なので)に改造してみる予定です。

また改造にはこのウレタンスプレーが定番のようです。


確かに発泡スチロール(発泡ポリスチレン)のクーラーボックスはケースとスチロールの間にアソビがあり、気密性がかなり低い気がします。気密性が低い≒対流が起きやすい≒熱が逃げやすいだと思うので、こういった商品を発泡スチロールのクーラボックスに適用するのは効果があるのだと思います。


とにかく、スペーザの保冷力がパラオの2倍程度あってよかったです。

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